
中島清吉商店について
「140年以上・4代」にわたって、
手間を惜しまず心血を注いで、
一駒一駒をつくり続ける
山形市の北に位置する天童市は、さくらんぼなどの果物と温泉、そして将棋の街として知られる地です。
江戸時代、武士たちの内職として将棋駒の製作が奨励されたことをきっかけに、今では将棋駒の生産量は全国の9割以上!町のあらゆる場所に『将棋』という文字や、将棋駒を模したオブジェが点在し、日本一を誇る国の伝統的工芸品がつくられています。
この市に当店「中島清吉商店」は暖簾を掲げています。
『もともと天童では、主に安価な普及品の将棋駒が製造されていました。しかし、バブル崩壊後は需要が減少し、テレビゲームの普及も手伝って一般の需要が大きく落ち込み、経営が非常に厳しくなりました。この時期に、当時の代表だった母と話し合い、私たちは大量生産とは対照的に、一つ一つ手間と時間をかけてつくる品質重視の少量生産へと、大きく舵を切ることを決断したのです。それが2000年頃のことでした』
あれから約25年。将棋駒づくりに真摯に取り組み続けたことで当店は、天童でも有数の高級将棋駒工房として、全国に知られるようになりました。
これからも私たちは、将棋を手にした方が快く将棋を指していただけるよう、誠心誠意、丹精を込めて一駒一駒をつくり続け、そして、未来を担う将棋ファンの拡大のため、後継者の育成にも力を注ぎ、天童と日本の将棋文化を守り続けて参ります。